【合気道×旅】チェコ・プラハで合気道セミナーと道場巡りを楽しんできた-14
ヘラニツェ深淵ツアーは、あと5分で開始とのこと。私がトイレに行っている間に、Bさんがチケットを購入してくれていました。残念ながら犬のMちゃんは同行できないため、彼らは外で待っていてくれることに。
ツアーはチェコ語のみでしたが、「なんとかなるだろう」と思いながら案内に従って地下へ降りていきます。
ひんやりとした空気の中、自然が作り出したカルサイトの多様な形がとても興味深く、ところどころに造形物も置かれていました。奥へ進んだ場所では、ランプをロープでゆっくり降ろし、火が消えることで酸素が薄いことを示す実験なども見せてくれて、短いながらも楽しい時間を過ごすことができました。
散歩の途中、Mちゃんが紅葉の葉で覆われた地面でフンをしました。するとその直後、後ろ足で勢いよく葉を蹴り上げたせいでフンが見つからなくなり、Bさんが「M、ごめん」と優しく声をかけているのを聞いて、心の底から優しい人だと感じました。
その後Pさんも合流し、ランチを楽しみました。オニオンスープとともに、スロバキアの伝統料理をいただきます。
いったんここで解散し、夜の稽古前にお城を見に行くため16時半に再集合。しかし残念ながら開園時間は17時までで、内部に入ることはできませんでした。 それでも、高地から眺めた夕暮れは本当に美しく、来た甲斐があったと心から思える景色でした。
今回お邪魔する道場は、TとBが生まれ育った土地にあります。
稽古は2時間。後半の1時間を私とマイクで担当する予定でしたが、先生のご配慮でこの日すべての稽古を担当させていただけることになったので、初心者クラスと一般クラスを各々30分ずつ受け持つことに。
プラハの講習会で会った方も数名いましたが、ほとんどが初めてお会いする方ばかり。それでも皆さん真剣に耳を傾け、動きを真似しようと一生懸命取り組んでくれました。
初心者クラスでは受け身を中心に、一般クラスでは腕の力に頼らず下半身の力を使って技をかけることを、今の私ができる範囲でお伝えしました。
30分はあっという間で、気づけば一般稽古も終わり、2時間が過ぎていました。
「冗談抜きで、ずっとこういう稽古をしたい」
Bさんは、いつも私たちが聞きたい言葉を自然と言ってくれる、本当に優しい心の持ち主です。 こちらこそ、貴重な時間をいただきありがとうございました。
稽古後は、地元の活気あるバーへ連れて行ってくれました。
入り口ではBさんのおじいさんに遭遇し、「彼と会うのはいつもここなんだ」と言いながら二人で抱き合う姿がとても微笑ましかったです。
食事について以前尋ねれられたときにマイクが「スペアリブがおいしそう」と言ったことで、私にも同じものが注文されていました。
日本ではシェアが当たり前ですが、この国ではバーでも一人一皿が基本なのでご注意を。
20人近くのメンバーが集まり、とても賑やかな食事会になりました。シャイな人が多いものの、英語が話せる方が数名いたので、その方を介して話しているうちに、気づけばみんな友人のような雰囲気に。
いつか日本に来て、また一緒に稽古を楽しめたら嬉しいです。
チェコでの時間は今日が最後。
明日はオーストリアへ向かいます。 もしもう一日滞在できたら、この道場で急所のセミナーに参加できたのですが、その時は電車の中……残念ですが仕方ありません。
チェコの人は優しく、気配り上手で、相手を思いやる人ばかり。どこか日本人に似ているようにも感じました。
風邪をひいて咳ばかりしている私を嫌がることなく、大切に扱ってくれた友人たちには感謝してもしきれません。
また必ず戻ってきます。
チェコでのすべての経験と出会いに心から感謝しています。
翌朝。
駅は宿から歩いて25分ほどの場所にあります。電車は11時27分発ですが、荷物もあるので、10時のチェックアウトと同時に駅へ向かうことにしました。
ところがチェックアウト時、レセプションには誰もおらず、ベルを鳴らしても反応なし。忘れ物を取りに部屋へ戻って降りてきたとき、上から人が慌ただしく降りてくる音がして、ようやくスタッフと対面しました。
「支払いを確認します」
「すでにネットで支払っています」
「待って」
「どうして?」
ぶっきらぼうな言い方に少し不快になりかけたところ、「宿泊税を払っていない」と冷たく告げられました。 もし忘れ物を取りに戻らなかったら、宿泊税は受け取られないままだったはず。機械的な対応に、少しだけ心が疲れてしまいました。
グーグルナビを頼りに歩き続け、10時半過ぎには駅へ到着しました。
掲示板を見る限り遅延はなさそうだったので、コーヒーを飲みながら時間をつぶします。すると、メールに電車遅延のお知らせが届いたので、掲示板を確認すると5分遅延と表示されています。
念のため20分前にホームへ向かい待っていると、今度はOBBアプリにプラットフォーム変更の通知が。「駅の掲示板で確認要」とあったので再度確認しましたが、変更は見当たりません。
明後日には日本へ帰国します。飛行機のオンラインチェックインが始まったところなので、座席確保のためホームの椅子に座りスマフォから行いました。
電車が来る予定の11時25分までまだあと7分ほどありますが、私たちが乗るはずのプラットフォームに、別の行先が表示された電車が停まっています。
「もうすぐ来るはずなのに、どうして?」
マイクが立ち上がり、反対側のホームの掲示板を見て言いました。
「“ウィーン”って表示されているよ」
「えっ?」
その瞬間、電車は発車。
慌てて近くの人に尋ねると、 「多分、今発車したのがその電車ですよ」
嘘でしょう……。
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