【合気道×旅】高知合気道セミナー:四国の仲間と稽古!セミナー本番レポート(3日目)
いよいよ、待ちに待った菅沼先生の講習会当日です。
講習の開始は13時半から。朝はAさんとホテルでゆっくり朝食をいただき、午前中はそれぞれ自由に過ごしました。私たちは部屋で仕事の確認などをしていたのですが、Aさんは翌朝に帰る予定だったため、空港行きのバスの時刻表を駅まで取りに行ってくれました。
いつも優しいその心遣い、ありがとうございます。
今回宿泊したコンフォートホテル高知から、セミナー会場である高知県立武道館までは約2km。バスも利用できますが、天気も良く、高知城にも立ち寄りたいと思い、歩いて向かうことにしました。
集合時間に余裕をもって、12時に出発です。
どこへ行くにも欠かせないグーグルマップを起動し、道案内に従って歩き始めました。
初めての土地を歩くのは、やはり楽しいものですね。公園を通り過ぎ、高校近くのビルの屋上に翼のある女神像を見つけたりしながら、さらに進むと高知城のある高知公園にたどり着きました。
日曜日ということもあり、観光客の姿もちらほら。ただ、混雑している様子はなく、のんびりとした雰囲気です。Aさんは以前にも訪れたことがあるそうで、案内してもらいながら高知城を目指しました。
「上まで行くと時間がかかるから」と言われたのですが、せっかくなので時間の許す限り近くまで登ってみることに。ただ、城壁が思いのほか高く、写真をうまく撮ることはできませんでした。
高知公園から武道館までは歩いてすぐ。Aさんの「早めに着いておきたい」という希望に合わせて、40分前には会場に到着しました。
会場に入ると、すでに道着姿の方がいらしていて、自己紹介をするとすぐにわかってくださいました。
マイクは昔、この道場にお世話になったことがあり、その頃にいた方とお話ししてみたのですが、「覚えているような、覚えていないような」とのこと。
それもそのはず。もう20年以上も前のことですから。
道場には黄色とピンクのスポーツ用畳が敷かれていて、まるでお花畑のような明るい雰囲気。女子更衣室で着替えていると、続々と参加者が集まってきました。
開始前にマイクと再会すると、彼のことを覚えている方がいて、当時一緒に稽古をしていた友人の話でも盛り上がっていました。
「久しぶりだね」
そんな言葉とともに交わされた笑顔には、時間を超えた懐かしさがありました。
開始時間が近づくと、菅沼先生が道場に到着。主催者の方が、私たちを先生にご紹介してくださいました。二日前に中村道場でお世話になった安光先生とも再会し、緊張も少しずつほぐれていきます。
講習が始まると、まずは体操から。先生は基本技を丁寧に教えてくださり、道場内を歩きながら一人ひとりに指導をしてくださいました。
「せっかくだから」
そう言って、先生は私にも技をかけてくださり、直接ご指導いただくことができました。
講習の半ばで休憩に入り、更衣室へ向かうと、女性の方々が先生用のお茶を準備されていました。
「良かったら、どうぞ」
と声をかけてくださり、聞けばすべてご自宅で用意されたものだそうです。
道場に戻ると、なんとマイクが先生と並んでお茶を飲んでいるではありませんか。
驚いて声をかけると、「一緒にって言われたから」とのこと。
そして、「稽古をしていたら『あぁ、君か。思い出したよ』って何人かに言われた」と嬉しそうに話してくれました。
顔だけでは思い出せなくても、稽古を通じて記憶がよみがえる。合気道家として、これほど嬉しいことはないのではないでしょうか。
休憩後の稽古も無理なく進み、終了後には先生が質問の時間を設けてくださいました。
「舟漕ぎの正しい方法がわかりません」
という問いに対し、先生は私を指さして「本部ではどうやっているの?」と質問され、みんなの視線が集まった瞬間は、さすがに緊張しました。
「どの方法も正しいんです」
そう言って、先生はそれぞれのやり方の意味を丁寧に説いてくださいました。
稽古後には、羽田空港で購入したお土産を先生にお渡しすると、丁寧にお話をしてくださり、去って行かれたと思ったら戻ってきて、こう声をかけてくださいました。
「これからも元気に合気道を行ってくださいね」
その力強い言葉に、思わず鳥肌が立つほどの感動を覚えました。
生徒を思いやるご指導をいただけたこと、そしてシンプルながらも心に響く言葉をいただけたこと。
素晴らしい講習会に参加できたことに、心から感謝しています。
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🌿次回は【合気道×旅】高知合気道セミナー後の楽しい懇談会(3日目後半)をお届けします。